乱文

壊れた心さブロークンハート

意中の女の子から大きなハート型のチョコレートを貰った。これは、本命なのか?真っ二つに割れているのは何故なんだ?

子どもみたいな

「子供みたいに話すのね。」 彼女のその言葉で僕は正気に返り、自分の行いを顧みて赤面する。完全に幼児退行していた。あのね、ぼくね、幼児退行してたの。そしたらね、子どもみたいだねって。マザー・コンプレックス。母親代わりの存在を異性に求めていたの…

かわいくないは、悪。

「かわいいは正義。」 このキャッチフレーズを高々と掲げ、「かわいい」彼女らは「かわいくない」人間への大量殺戮を始めた。 「かわいいが正義なら、かわいくないは悪でしょう?」 皮肉にも、それを支持していた多くの「かわいくない」ギーク達は見るも無惨…

ぐもももももも

そんでさ、耳からぐももももも、って出てるわけ。俺も負けじと食べ続けるんだけど、やっぱ出てくる。どれぐらい食ったかな。わんこそばに換算すると100杯ぐらい。あれもね、食うほうも大変だけどね、食わせるほうも大変なわけ。だんだん普通の仕事じゃ賄えな…

自己酩酊他殺依頼

「私が自殺したら、みんな泣いてくれるのかな…」 「泣くね。大泣きだ。お前の両親は少なくとも一週間は号泣して、号泣して、涙が枯れてもまだ泣き続けるね。それからお前を死なせたショックと罪悪感を引きずって毎日毎日よどんだ心で朝を迎えて神様仏様に懺…

蟻酸

例えば今僕のマイハート、不安を中心とした諸々の負の感情がさながら満月の夜の海のように、押し寄せて潰されて何か嫌な色をした汁が溢れだしてくる。その汁に蟻がたかる様を見て「気持ち悪い」と言い放つ、なるほどたしかに気持ち悪い。蟻は緑色と呼ぶには…

どう見てもバニシュデス

白濁とした意識から現実へ戻ると目の前に白濁液の世界地図が広がっていた。紙が無かったのでつい中出ししてしまったのだ。中出しインザエアー。エアーセックスも俺ほどの上級者ともなると高等技術の中出しが可能となる。迂闊に素人がやろうものならたちまち…

トモコ・ザ・ブッチャー

だんっ。大きな破裂音。友子は左足を踏み出し強く踏み込んだ。その音は骨を伝わり反響し、倍音の増幅、減衰を経て内耳に到達、おーん。その音のみが彼女の意識へ到達し、混濁へと向かう。アスファルトが沈み込みかねないほどの力で文字通り地に足を得た左足…

痂剥がす 彼女の趣味 笑気ガス 吸ってさぁ 正気? 流血する あぁ血も涙もないお前 儀式のために 月の光集めて 翌日生ゴミさ ハートは不燃物 射止めても無駄 席はないよ 人非人に 席はないよ ご丁寧に 彼女 自己紹介は省略 右腕が取れた ザラにある話 窓ガラ…

ポツネン

まもなく電車がまいります 待ってもいないのに お前は待ってもいないのに 電車は鳩を一羽はねて何事もなかったかのようにホームを去った ホームには人影というにはあまりに粗末な ポツネン

デングネツ

糞は臭い臭い糞 糞は苦い苦い糞 糞にまみれてお前はかぐわしさを失う 糞にまみれてお前は苦々しい味がする 塗りたくったような土色 お前はお前でなくなる お前は糞となる つまり糞とは お前です

げにこの世は薄甘い

ゴイステの童貞ソーヤングを共に熱唱していた田口に、彼女ができた。 「男爵芋」「事故車」「テトリスブロック」などのあだ名で校内に知れ渡っていた田口に、彼女ができた。 放課後の教室でクラス一可憐で可愛い中村さんのブルマでマスカキしているのを女子…

痛恨の出来栄え

「いたたたた あいたたたたた いたたたた」 痛みのあまり一句完成してしまった。痛いのである。何が。頭痛に決まっているだろう。 「この痛みをアフリカの貧しい子供たちにわけてやりてぇー!」 素敵な出窓を開けて大声で自分の主義主張を明らかにする。砂場…

Girl Kills Boy

星一つ吹き飛ぶんじゃないかってくらい魅力的な女の子が現れて僕のみぞおちに飛び蹴りかまして僕は水面切りした石ころみたいに廊下をすぱぱーって吹き飛ぶのは星じゃなくて僕だったかなんて考える暇もなく後頭部をしこたまロッカーにぶつけて気付いたら病院…

Jaiko

雲は白イワシは青

スケベな水着

今年はスケベな水着が流行ります 雑誌やテレビがそう言って みんなスケベな水着を着てた 嗚呼僕は幸せさ 鼻血出して上を向く

殴ってやりたい

君のその笑顔 何気無い仕草 全てが 嗚呼 殴ってやりたい

李さんのキムチ

ポエトリーリーリーディング

Lost In

残尿感は枕詞です。

Don't Fear The Reaper

足が折れた、の。もう・すすめない・の。

雨に吹かれて

あぁさっきまで愉悦に浸っていたけど、これは雨じゃないか。牙城の如く崩れ去る。サイレント。しとしと。嘘みたいにうんざりして横たわるレイダウン。ブルーだ。限り無く透明から離れたブルー。君がよくやる絵の具みたいに何かうごめいてる。400字詰の原稿用…

死の象徴

「ご覧、カゲロウが飛んでいるよ。」

しょうじしょうじ

「東海林庄司(とうかいりんしょうじ)と申します。」

飛び出せず青春

「もう青臭い悩みに振り回されるのはウンザリだ!俺は退屈な日常から飛び出してやる!」 「おい、よせ早まるな!ここが七階なのわかってるのか!」 「うっせぇ!誰にも止められやしねぇ!俺は自由だ!」 どうしようもなく青臭い脚本を読み返し、溜め息をつき…

「あたし、サバンナにいる鹿か何かの仲間の名前がわからないの。」 「インパラ?」

「ODやリストカットなんて馬鹿がやることなんだよ。」 胃薬、エビオス、ワイパックス、デプロメール、アモキサン、デパス、パキシルを流し込む。俺はODはエビオスだけで間に合ってる。

〜チオという単語キメラ

「新しい技考えちゃったよ喜美子君。」 「おう、何?」 「ホルマチオ。イチモツを切り取ってホルマリンに漬けてしまう必殺技さ〜。」 「あぁ、ナベサダって人がやったんだよね?」

「キイクルウデホンマ、キイクルウデホンマ。」 猛暑と冷房をめまぐるしく巡る生活に、少なくとも山田の交感神経は狂い切っていた。 「わかったわかった、お前がご主人様からいかに酷い仕打ちを受けていたかがよくわかったから。勘弁してくれ。」 「キイクル…

感じの良い笑い方

杉田は感じの良い笑みを浮かべて感じの良いエルメスのティーカップを感じの良い食器棚から取り出すと、感じの良いペルシャ絨毯にたたき付けた。感じの良い不快な音が響き、感じの良い杉田の笑みと感じの良いエルメスのティーカップの残骸だけが感じの良い家…

つまみ食い吐き捨てる

リクは林檎を取ろうとした。木に登って。三〇メートルはあろうかという巨大な木だった。太い幹には大きなうろや緑のツタが絡んでいて、リクはそれを足場にして登った。そそり立つ巨木の先端に実ったまだ熟れきっていない、不思議とそれが甘くてうっとりする…