イモ食わせ大王

やるべきことを終えると大抵次のやるべきことが現れる。これを喜ばしいと考えるか、ため息をつくか。人生の色はちょっとしたものの見方で全て変わってしまう騙し絵のようなものだ。
退屈しのぎにフリードリヒ二世の功績を調べながら送るような人生である。悪い気はしないが良い気もしない。どちらかといえばブルーだ。なにも悪いことが起きていなくても将来への希望と不安は気分をブルーにさせる。なんと悲観的なのだろう。なんと悲観的なのだろうと嘆くだなんて、なんと悲観的なのだろう。
ソクラテスと豚、どちらが幸せなのだろうか。幸せになりたい人間は豚になるのだろうか。思考停止の幸福と思考の煉獄、人生に必要なものはどちらか。前者が選ばれるからこそ宗教は栄えた。責めることができようか。