ディス・イズ・ボサノヴァ(2005) 監督:パウロ・チアゴ

カルロス・リラとホベルト・メネスカルの二人の回想を軸にボサノヴァ前夜から最盛期までを語るドキュメンタリー。ジョビンは既に亡くなっているので息子パウロの演奏と回想、そして過去の映像によって語られる。ジョアンは現人神であるせいなのか、奇人であるせいなのか、これも現れず。ボサノヴァで最も偉大な二人の出演が抜け落ちてこそいるが、周りの人間からの語り口、ボサノヴァ前夜の状況、生き残った人々の今の演奏、会話では重要な人物は全て語られ、ドキュメンタリーとしてもボサノヴァ音楽を楽しむ映像としても非常によく出来ている。