日本ジャズ界隈における外タレ信仰というのはジャズ喫茶文化や提灯持ちスイングジャーナルなどと相まって特にひどいものでして、そりゃ一時代を築いたビッグネームやNYの天下一武道会を勝ち抜いた中堅若手のすごさは世界一かもしれないけれど未だ黒船以降の鬱屈としたコンプレックスによる「外タレ=無条件にスゴい」は違うだろうという疑念、あと来日公演のありえないチケット代などにゲンナリし、結局僕は日本のジャズが好きなのだけれどアントニオ・サンチェスのスゴさについて熱弁され、いやなんかどうでもいいや。確かにスゴいんだけどさ。