秋田昌美 / ノイズ・ウォー

ノイズ・ウォー―ノイズ・ミュージックとその展開

ノイズ・ウォー―ノイズ・ミュージックとその展開

日本で唯一のノイズ・ミュージック本。スロッビング・グリッスルを初めとするインダストリアル、ポスト・インダストリアルの一連の流れを紹介に半分。ネガティヴランドによるメディア・アタック、MC5によるロックとノイズの関わりとその後、ルイジ・ルッソロをからのノイズ史観、モホリ・ナギ以降のレコードの誤用、アンタイ・レコード、他。
一番面白かったのはネガティヴランドが「ミネソタ州で十六歳の少年が"あるレコード"のことで家族と口論となり、家族全員を虐殺」した事件の"あるレコード"が自分達のレコードであり、そのことによって当局からツアーを差し止められたと言い張ることによってメディア批判(プロパガンダ?)を行ったというもの。やはりハードロックやノイズといった音楽が青少年に悪影響を与えるのだとメディアはホイホイ取り上げてしまうのですなぁ。真面目に書けないので気になる人は読んでください。