これが地獄というやつ

電波のない場所に長時間拘束され、私は飯を食うこともできず、ただひたすら録音係として退屈な無償労働を行う。これも授業のひとつだとしても、一体こんなことにどれほどの意味があるだろうか。飯を食わせろ。飯を食わせろ。インターネットをさせろ。
空腹は死だ。空腹は死だ。空腹は死だ。
都会ではセミの素揚げをする若者が増えている。


なぜこんなにも食い物がないのだろう。私は飽食の先進国でこのような、このような死に方をするのだろうか。歩いて7分もすればコンビニがあるというのに。なにがコンヴィニエンスか。どこがコンヴィニエンスなのか。全てが絶望的に見える。空腹は人を殺す。私は空腹に殺される。人間の精神は、私の心はかくも脆いものなのか。どうなのか。今一度問いたい。問いたくない。飯が食いたい。


飯を食った。小さなクロワッサンが乞食のような私に恵まれた。私は武蔵野へ行こうと思う。それだけが救いだ。