菊地成孔の人の針小棒大っぷりの(ほんの)一例

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究

しかし、最初のコードを「Cm」そして次のコードを「Cm7」としている楽譜集が1冊だけ確認できた(書名は『Library of Musicians Jazz』。コピーライトや賛辞の頁が存在せず、出版社および出版年不明)。我々の曖昧な思い出がこの1冊に起因するかはともかく、ご丁寧なことに、筆者の友人の私物であるこの楽譜集は、前の持ち主らしき人物による加筆修正が行われており、最初のコードは「Cm」から「C△7」に書き換えられていた。さらに、この楽譜集の中で加筆修正が加えられていたのはこの楽曲のみ。つまり電話帳の様に分厚い楽譜集のなかで1ヵ所のみだった、といういささかドラマティックなオチまでついていたのである。

「M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究 菊地成孔 大谷能生 共著 エスクァイア マガジン ジャパン」358ページより引用



これですね。ジャズメンの間で裏流通しているRealbook系統の本がゴッソリPDFデータで入ったCDRに載ってるSolarを全部印刷して比較したらありました。いささかドラマティックです。しかし成ちゃんはこんなの日常茶飯事なのでこんなことで揚げ足取りをしても何も面白くないです。