KILLER BONG - TOGASHI DUB MURDER SCENE

Killer Bongによる富樫雅彦ダブ

5/15 発売予定

ARTIST : KILLER BONG
TITLE : TOGASHI DUB MURDER SCENE
FORMAT : CD
LABEL: BLACK SMOKER
RELEASED: 2008
CREDITS : produced by killer bong

REVIEW :
そこにOSAKAの猥雑さはあったのか?TOKYOの喧騒はあったのか?MOSCOWの抑圧はあったのか?未だ謎に包まれる都市DUBシリーズ3 部作の番外編とも言えるKILLER BONGの最新インスト集は、どうやら先になくなった天才ドラマー/フリージャズの巨人、富樫雅彦氏への追悼がテーマであるらしい。実際、今作は氏が遺した全編パーカッション・ソロによる名盤『SCENE』を再構築した物である。しかしながら、タフで野太い低音に複雑に絡み付くポリリズム、ノイジィに突き抜けて行く上物、才気、いや狂気?が奔しる、イカレたKBワールド全開のキラー・インストの数々はここでも健在であった。『大きなお世話』と激怒するかも知れない天国の巨人へ捧げたレクイエム。R.I.P.

自由であるが故、無垢な魂が共鳴する。焚き続けていた鎮魂の煙に召還され、冥界よりダウン・ロードされた天才ドラマー富樫雅彦の魂が、キラー・ボングのMPC上で起動し、内部の基板を電気的に駆け巡り、マシンの内部、隅々まで、みっしりと行き渡った。不敵な笑みを浮かべながら、ジョグ・ダイヤルを回すKBの瞳の色が緑に点灯し、パッドを操る指が、次第にMPCにめり込んでいく。冥界よりの富樫の魂と、KB、そしてドラム・マシーンとが解け合い始める。そしてそれらの境界はあいまいなものとなり、スタジオの片隅で、霊魂と人と機械のインターフェイスは成立した。
「キック・ペダルを踏ませてくれよ」富樫のゴーストが、ヘッドフォンの中で囁く。ディジタルに歪んだ音を鳴らして、KBが「ああ」と脳で応える。上半身だけでもドラムを叩き続けた男の魂は、まさに自由であった。なればこそ、彼はフリー・スタイルに生き、死んだのだ。“サンプリング”という音のカケラでフリー・スタイルを表現する男、KBは、富樫の魂を慈しんだ。そして彼の霊魂を取り込んで、鎮魂のビートを叩き出し始めた。それはまるで、何かを打ち据える様に。音の鉄槌で、何かを打ち据えるかの様に。ポップ・ミュージックを、、、。商業主義を、、、。もう死んでしまった精神を、、、。腐ったプライドを、、、。自分自身を、、、。富樫雅彦までもを、、、。


TRACK LIST :
1. Murder Scene
2. Scene: And He Left (Track 75)
3. The Way Hears From Diagonal Line
4. It's Purple
5. Da Encounter With Mr. Togashi
6. A Fem Green's Bird Was Thrown Away In The Sky
7. The Side Surface Of Weeeed
8. The Letter Had Not Been Sent For A While
9. Chuck Off and Bop It
10. It Paid Out With A Feeling Of White Corydoras
11. It Gets On A Dirty Cab
12. In The Smell Of Sweet Rain
13. Someone Sees Mr.Togashi Turns Wall Street Even Now


R.I.P To Mr.Togashi by Killer Bong :
オレコンな話を聞いた。ものすごい人が死んだんだって、YOとうとつにドラマーだって、FREE JAZZなんだって、オレに引っかかるキーワードばかりさ。ひとまず臭わせてSCNENを手に取った怪しげな男の表情。黒い。そして逢いに行ったんだ。はっきりいってそれは、おれの18だけど、これをどうすりやぁいいかって話を、トガシはね、ただオレの話なんか知らねーってドラムを叩き付けてやがるんだ。オレはすぐにMPCの電源に手をノバした。黒い奴だよ。そんでお邪魔したんだ。一時間ちょっと手前のセッション、おーわかったぜって一ヶ月、、、二ヶ月と三ヶ月くらいの気分を得て
ついに電源を入れた。もう、トガシは来ていてオレが遅すぎんのを一服でごまかしていてくれたもんだから。すんなり椅子に座ることができたよ。久しぶりだな。オレは裁判でイカレタ脳で遅れた弁解をタラタラそんなのは必要ねーって思いっきりと一発ぶん殴られて
 現場はひでーもんだった。血に塗られた食卓の現場。皮を剥がれたウサギが400匹くらいそれが宇宙との交信のように並んでたてられその中央に逆さまの男が突き刺さっていた。オレはデカじゃねーただ見ただけ。部屋を出て近くの川で一服した。オレは町に向かってあの角を曲がろうと思ったがマッスグ行くことにした。でもな、逆らえねぇよi tuneでトガシと衝突した後には オレは二つ目を左に曲がった。目の前にはタケー信号機があって キリンの形をしていた。眼が悪リーオレには紫に見えた。まー待ってらんねーよ。何色だろーがよ、ただムラサキキラーパープルはいいよな。ムラサキの味だよ

「tukareta」

そうよ、疲れちまった。目の前をP.Cが通り過ぎた。ムカッときたからバス停に腰をかけて火をつけポケットから黄緑の鳥を取り出した光化学で汚れたデシベルでLIFEでよ。オレも100点に近いほど汚染に幇助した空に逃がすってより、その鳥を空に叩き付けた。体操選手みたくきれいに飛んでった。ポケットにはまだ手触りが残っていてレシートの裏に言葉を書き散らした。足りねー。紙がよ。野口英世とわきに吹き付けられていた段ボールでコラージユをした。久しく書いていなかった手紙が書けた。宛先はくそだったが内容はナイスさ。タイトルは投げ捨てて殴れよってホワイトコリドラス一匹ぶんの切手をなめて、受付をすませたが嫌な目線で大声を上げちまったのはまずかったな。警備の奴らに追われちまいそうになった。オレは見た目も金にも汚そうなキャブでとんずらさ。行き先も告げずに、首都を走るLINEを何週かしたころ、まどの隙間から甘い雨の香りが入り込んで来た女のようだze。ねっとりと体にからみつきやがる。いつのまにかオレはウォールのあたりにいて。1000近くのグリーンを払った。DELIで薄めのコーヒーとクリームチーズのベーグルを頼み、ふっと表の方に眼をやった「YO」トガシ何やってんだい?


COMENT :
実質上、日本で最初のフリー・ジャズ・ドラマーであり、事故により、30歳で下半身の自由を失ってしまった悲運の天才パーカッショニスト富樫雅彦。腕だけで演奏出来るドラム・セットを考案して、ビートを操り続けた。2007年、逝去。享年69歳。ジャパニーズ・ヒップホップ界の鬼子、キラー・ボング。最早、誰も彼の音楽をヒップホップと呼ぶ者はいない。彼自身もそう思ってない。実際、違う。だが、皮肉にも、フリー・スタイルに生きる彼の精神の中にこそ、ジャズが息づき、ヒップホップが脈動しているのだ。その2人が、時空を超えて出会った。生きている間に巡り会ってしまったら、憎しみあっていたかも知れない2人だ。富樫の魂に触れ、KBは、その音楽を解体し、一寸の隙のないヒップホップとして再び組み上げた。そして富樫雅彦の名作アルバム「SCENE」(場面)は、キラー・ボングの最新作「MURDER SCENE」(殺人現場)として再生した。いや、再生ではない。新たに出現したのだ。新たな人格を持って、、、。このアルバムは、そういった音楽を欲している少数の人のために作られたものである。(2008年3月 名古屋にて。茂呂尚浩)

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