2007年聴いたもの俺ベスト10

1.DJ Technorch / Boss On Parade

DJ TECHNORCH 「BOSS ON PARADE」

DJ TECHNORCH 「BOSS ON PARADE」

基本ジャンルはガバでありながらKraftwerkを崇拝する辺りからも分かるように、その構造は限りなくテクノであり、他のクラブミュージックの要素を貪欲に取り入れ、その製作はほぼ全てがオーディオサンプリングのみで行われMIDIというものを使っていないDTMの新人類。
そんな御託はどうでもよくて単純にセンスが突き抜けてる。今年一番聴いた。


2.Miles Davis / Relaxin'

Relaxin With the Miles Davis Quintet (Reis)

Relaxin With the Miles Davis Quintet (Reis)

名演名盤。Kind Of Blueや'Round About Midnightのような肩に力の入った作品ではなく、タイトル通りリラックスして聴ける。マイルスで一枚選ぶならコレなんじゃね?
ちなみにジャズに疎いときこれのイントロの指パッチンを聴いて「すげぇ!指パッチンが2,4だ!!」と「すげぇ!スプリングリバーブがピキョンキョン鳴ってる!!」の二つに驚きました。プレスティッジの安録音環境のピキョンキョンがたまらん。


3.Jeff Mills / Exhibisionist

EXHIBITIONIST

EXHIBITIONIST

  • アーティスト: ジェフ・ミルズ,トロイ・ギアリー,ポーラ・テンプル,オスカー・ムレロ,WJH,ヘッドルーム,サミュエル・L・セッションズ,モニカ・クルーズ&サフラ・ネグラ,ダニーロ・ビゴリート,アンドレアス・サーグ,ジョン・アーノルド
  • 出版社/メーカー: シスコ・インターナショナル
  • 発売日: 2004/01/09
  • メディア: CD
  • クリック: 15回
  • この商品を含むブログ (13件) を見る
Wizardこと宇宙人ことJeff MillsのDJプレイを大々的に録画録音しDVD化CD化、そのCD版。
Jeff Millsの繋ぎは宇宙人。何処が一番好きかというと序盤のJames Brownの声をスクラッチするとこなんだけど。テクノからサンバにすり替わってまたテクノになったり、繋ぎがやたらスムーズで早いのでトラック数がメチャクチャ分かれててiPod泣かせのアルバム。


4.再生ハイパーべるーヴ / ぱんださんようちえん

黎明期の電波ソング/良質なポップス、アシッドハウス/フュージョンポップ、同人音楽とは思えない、商業音楽として完全に通用するレベルの作品。
非ヲタの人にこれの話すると嘲笑されるけど本当良いんだって!


5.Charlie Parker / Complete Savoy And Dial Recordings

B.O. The Complete Savoy & Dial Studio Recordings

B.O. The Complete Savoy & Dial Studio Recordings

いやぁ、チャーリーは文句のつけようのない天才だよ。今まで録音が悪いから避けてたけどそれを差し引いてでもお釣りが来るほど素晴らしい。


6.砂原良徳 / Crossover

CROSSOVER

CROSSOVER

オシャレハウス/ブレイクビーツ。とはいえ砂原良徳独特の「夢心地空の旅」とでもいったような音の世界観が確立されていて休日やドライブなんかで聴くとたまらん。


7.Paul Chambers / Bass On Top

Bass on Top

Bass on Top

いやぁ、チェンバースは文句のつけようのない天才だよ。ベースはこんなにも歌う楽器だったんだ。


8.John Zorn / Naked City

Naked City

Naked City

恐ろしいまでに正確にタテの揃ったリズム、ハードコア・パンクとジャズと映画音楽が同居してそれらが怒涛の勢いでカットアップされる。鬼才John Zornの代表作。


9.Derek Bailey / To Play: Blemish Sessions

孤高のノンイディオマティック・インプロヴァイザーDerek Bailey、手の病を患う以前では最後の録音となったDavid Sylvian / Blemishのためのセッション録音。最高の音質で晩年のベイリーが聴けるというだけで昇天してしまうような作品。ヤバい。ヤバい上にベイリーの中で唯一流通的に入手しやすい作品(笑)


10.John Fahey / Womblife

ウームライフ

ウームライフ

ジム・オルークが再評価しなかったらこの人は変な人のまま埋もれていたのかどうかは知らないが、フェイヒィが晩年オルークによって世界的に再評価され、オルークプロデュースで残した大作。ヨレヨレカントリーギターとヨレヨレテープコラージュの世界はハマると大変なことに。


5位より下は正直評価が団子なので次点

Dexter Gordon / Daddy Plays The Horn
Lennie Tristano / 鬼才トリスターノ
大友良英 / 2台のギターと2台のアンプによるモジュレーション
加藤崇之 / Guitar Standards
大島輝之 / Into The Black
Phonolite Trio And Ensemble / My Heart Belongs To Daddy
Madvillian / Madvillaiiny
The Roots / Organix
D'Angelo / Voodoo
Nas / Illmatic
降神 / 「望」〜月を亡くした王様〜
Cycheouts / Classis 1994 - 1999
V.A.(Sharpnel Sounds) / Sharpnel Sound Collection 壱
Wookie / Wookie
電気グルーヴ / Vitamin
SMAP / 007 Gold Singer
新居昭乃 / 鉱石ラジオ
Merzbow / Great Aerican Nude Crash For Hi-Fi Live In U.S.A. 1990


ちなみに新譜10、旧譜10ってやってる人が多いから新譜10ってやろうと思ったら買った新譜10あるかないかぐらいでランク付け云々以前だったので全部混ぜました。