もってけ!セーラーふく【メタボ対策Mix】を耳コピしてみた

もってけ!セーラーふく Re-Mix001 -7 burning Remixers-

もってけ!セーラーふく Re-Mix001 -7 burning Remixers-

リミックスというのは言うまでもなく楽曲を解体、再構築*1することである。いかに原曲のエッセンスを残しながらそれ以外の旨味を加えるかがリミックスの良し悪しを左右するのだ。例えばもってけ!セーラーふくのエッセンスを挙げるとスラップベースのリフ、それによるABメロの一発進行、サビのコテコテロック臭いコード進行、サビの盛り上がり、「←結論」の最後に「おおおお」というBPM Looperのエフェクト効果などなど。
で、僕はこの執拗なベースラインとコテコテのコード進行にいい加減飽きていた。特にベースラインは非合法リミックスをする人たちもそのまま残す場合が多かった。理由としてはクラブミュージックは一発モノと相性が良いからというのと、彼らはシングルが発売されるまでTV放送版のステレオトラック、シングルが発売されてもフル、カラオケ、アカペラトラックまで、全て2chにミックスダウンされたものしか手に入らないというのが挙げられるだろう。まぁとにかくもうあの「ズンツペツペズン」にウンザリしてたのだ。あとサビのベタベタなコード進行。なので公式発売のリミックス集はいかにあの曲からそういうマンネリ要素を除いて盛り上げるかを期待していた。
で、蓋を開けてみるにそういった僕の期待に応えてくれていたのは来兎のメタボ対策Mixだった。リハーモナイズ(別のコードを載せること)が素敵なのである。あんまり素敵だったので適当に耳コピしてみた。
原曲の場合

F7
もっていけ!
F7       Bb
最後に笑っちゃうのはあたしのはず
Db     Eb     F
セーラーふくだからです←結論

メタボ対策Mixの場合

Bb
もっていけ!
Am       D
最後に笑っちゃうのはあたしのはず
Gm     C    Am  D Bb
セーラーふくだからです←結論

で、このミソはAm D Gm CっていうジャズですごいよくあるII-V進行で来ておきながらCからAmに戻る(上がる)ところなんですね。「結論」のところでフワっとクるでしょう。このリハーモナイズがオシャレで粋なわけです。それから最後のサビの「結論」の後のシメの「おーおーおーおー」の部分もBbm Eb Abm Db Gm7b5 CといわゆるII-Vの枯葉進行?でオシャレ。他にも「ふくだからです」のところにキメを作る、16分音符で疾走するユーロビート調のリードシンセなどなど魅力は沢山あるわけですが。ところでこの曲ってFMaj?BbMaj?分かってないのに耳コピとかして偉そうに語ってるの?
次点としてはどう聴いてもDaft Punkなbaasjack*2の中の人on the floor mix。このキックの重さと遅めのテンポはフロアで序盤に是非ともかけたい。
トラックを切り刻んで再構築、するという意味でもはeichephの調子こいて玉砕ミックスが確かに再構築してはいるものの、これは原曲のエッセンスも完全に失われているので壊すなら壊すなりのもう一味が欲しかった。逆に青春orzミックスの場合原曲を忠実に守りすぎて面白みがない。一人で4曲も担当すりゃ一つ一つの完成度が下がるのはまぁ仕方ないっちゃ仕方ないっていうかLantisは何を考えて一人に4つもやらせてんだ。あとグルコサミっくすはリミックスってかガヤの蔵出しの間違いだろう。
柏森進と小池雅也は…まぁいいや。うんだかだー教に笑ったのと白石稔がウザいを通り越して白石かわいそう、白石をネタとして潰すスタッフひでぇ。あぁ、声のコラージュは柏森進の方が一枚上手。黒ニーハイ!黒ニーハイ!は強烈。