椎名誠 / インドでわしも考えた

インドでわしも考えた (集英社文庫)

インドでわしも考えた (集英社文庫)

インドに行くことになった。毎度ながら別にたいしてスルドイ目的意識やてーマというものはない。
それじゃあこのへんでインドへ行ってみましょうか?うーんそうですなあ、というような程度である。
しかしインドという国はこの程度の意識と態度ではたちまちインド研究家およびインド崇拝派および
印度的瞑想思索人およびインド哲学放浪者およびヒンドゥ教を邪教から守る会
および東インド解放戦線地むぐり砂けむり派等等から
さまざまな批難指弾のひとかたまりを浴びそうなこころもとなさ、というものがある。

肩の力を抜いてニュートラルに捉えたインド旅行記。何かとむつかしく構えてしまいがちなインドをここまであっけらかんと書くのはさすが椎名誠。俺の今までのインド観間違ってた。でもインド行きたい。