エレファント、という言葉の響きは非常に力を含んでいる。エレファントカシマシ、ミッシェルガンエレファント。とてもカッコいい。
私がしばしばエレファントマンの真似をするのもその為である。だがそのウィットに富んだ行動は凡庸な人々には理解されないらしく、僕がビニル袋を被る度に「気持ち悪い」「死ねばいいのに」「早く転校しろ」などの数々の罵声が浴びせかけられる。俺は右目だけ見えるように穴を開けたビニル袋で大衆と世界を見据える。