さらば西国立

女子中学生の集団。なぜこうも理想と現実の中学生には格差があり、垢抜けない童が多いのか。まず白靴下と運動靴というのがいけない。女子中学生は全身が濃紺及び黒で、肌だけが白くなくてはならない、などと理想の女子中学生論を展開している己の醜態に気付く。俺はもう高3なのだ。高校生という若さの象徴を失おうとしているのだ。通常その代価として落ち着きや経験を、得ていない。精神に老練さを得ることなく、肉体的な若さを失いゆく。腹を据えて、俺は3次元人の宿命を受け入れるのだ。今日で17歳の7月は終了。一巻の終わり。終劇。