Caetano Veloso - Haiti


はーいーちー
ハイチ人虐殺に関する歌(ラファエル・トルヒーヨ?)らしいのですがポルトガル語なのと手元に歌詞カードがない故に歌の内容が把握できません。
ただこれを思い出しました。

「HAITI」 Caetano Veloso (1993)

ジョルジ・アマード記念館まで登ろうと
君が誘われたなら
ほぼ全員が黒い肌の兵隊の行列が
黒人のチンピラと 混血の泥棒と
黒人みたいにあつかわれているほとんど白い連中の首筋に
こん棒を振り下ろしている光景を
高みから見物できる
彼らを殴打するのは
他のほとんど黒い連中(というのは、ほとんど全員が黒人だが)と
黒人のように貧しいほとんど白い連中に対して
黒人や貧乏人や混血や
ほとんど白人や あまり貧しいのでほとんど黒人といった連中が
どのようにあつかわれるかを
見せつけようというだけだ
世界中の目が
その一瞬
かつては奴隷たちがぶたれ
今は
中学の制服に身を包んだ子供たちがパレードの日に見せる純粋さをもって
バトウツキの演奏が繰り広げられるこの広場に注がれようが
どうでもいいこと
形成途中の国民の英雄的な偉大さが
彼らを惹きつけゆさぶり刺激する
二階家の輪郭 バラエティー番組のレンズ
ポール・サイモンのアルバム
なんであれどうでもいい
誰も 誰もここでは市民じゃない
君がペロー広場の祭を見に行くのなら
いや 見に行かなくてもいい
ハイチのことを考えてくれ
ハイチのために祈ってくれ
ハイチはここだ
ハイチは ここじゃない

たかが一件の
容易で迅速な教育プログラムを
だが同時に 小学校教育における民主主義への驚異となりうる
教育プログラムを目の前にして
困惑を隠しきれずにうろたえる国会議員を
君がTVで見たなら
また その国会議員が死刑の採択を支持し
尊ぶべき司教が 胎児にはあれほどの魂を認めるのに
貧困から犯罪者となった者に認めないと言ったなら
そして 君が信号を無視する時に
あの 常変わらぬ古ぼけた赤信号を無視する時に
レブロンの街角で光るゴミ袋の上に
男が立ち小便をしているのを見たなら
111人の無抵抗な者に対する
大量虐殺を前にしたサンパウロの穏やかな沈黙を聞いたなら
しかし黒人は ほとんど全員が黒人か
あるいはほとんど黒人か
あるいは貧しすぎるが故にほとんど黒いほとんど白人であり
貧乏人は 腐ったゴミと同じで
誰もが 黒人はどのようにあつかわれるのかを知っている
今 君がカリブを一周したなら
コンドームをつけずにファックしたなら
キューバ・ブロックに知的な参加を表明するなら
ハイチのことを考えてくれ
ハイチのために祈ってくれ
ハイチはここだ
ハイチは ここじゃない

これか。