エスプレッソ6号

『espresso』は大谷能生、大和田洋平、赤坂宙勇を中心とした音楽批評ミニコミで、『オーバーロード』の別冊として出ていました。『オーバーロード』は横浜国立大学の広告デザイン研究会が作っていた壁新聞『スピード&ラフ』をまとめて編集した別冊の評論ミニコミです。ちなみにこの『オーバーロード』に毎号「はだしのゲン」の漫画コピーを貼っていたのがゲンプロ氏で、ここからガバミニコミ裏口入学』に繋がっていくとの事です。HAMMER BROSはここから始まった!(嘘)この時代のミニコミ文化の人の流れは面白いですね。

特集:VS TECHNO.
インタビュ−:
佐々木敦(HEADZ/meme)
原 雅明(HEADZ/soup)

特集論考:
技術の喪失、任意の記憶 赤坂宙勇
「佐々木氏インタビュ−への注釈、もしくは「音楽」のモデルを巡るささやかな事柄」 大和田洋平
soup disc review 大谷能生

写真:
What Are You Watching? 門脇絵里香
連載:
機材との個人的な関係 第4回 「DJクラッシュと彼のタ−ンテ−ブル(2)」 大谷能生
歌詞講義 第一回 「ユニコ−ン、すばらしい日々」 大谷能生
ス−パ−センセ−ション 第一回 博多雄一郎
トンズラ日記 第1回 赤坂宙勇
その他

ということで、いわゆる「音響派」と呼ばれるものが衝撃的に登場してまだ数年だった98年に発行されたエスプレッソ6号を又借りして読みました。
6号の特集はVS TECHNOということでデトロイト・テクノ、シカゴの音響派、Soup Disk、Ninja Tuneなどが中心に、後半テクノじゃねぇぞというのはさておき。
佐々木敦(HEADZ/meme)インタビューでのFADERやMARQUEEには載らないジム・オルークやOval(マーカス・ポップ)のこぼれ話、マーカス・ポップがヨッシーストーリーを気に入って、好きすぎて秋葉原で5個買って帰った話だとか(笑)
原雅明(HEADZ/soup-disk/isques corde)インタビューの(今の僕らにとって)謎が多すぎるパリペキン、soup辺りの話だとか。
大谷能生歌詞講義第一回が「ユニコーン / 素晴らしい日々」でこの曲は古い付き合いの男同士の歌詞なのだ略という解説、あと10年前から歌詞講義やってたんかという驚き。
巻末の方が本当にただの日記になっていること。
いきなりトーキューヘッドへのGabber Storm*1が入っていてたまげるなど。


ハンマーブロスとか裏口入学とか初めて知った。ガバは情報が少なすぎる。

Espresso本家サイトはとっくに死んでるようで、
Espresso Presents 音響派について - TINAMIX
ぐらいしかないです。


死んでるEspresso本家
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7526/
Web Archiveで掘り出した2003年のEspresso本家
http://web.archive.org/web/20020603145031/http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7526/

*1:新宿リキッドルームであったガバのクラブイベント