なんとも言えない気分だよ。「小悪魔女になる方法」だなんて。「小悪魔女になる方法」だなんて本をカバーもつけずに読むだなんて。「わたしはあたまがからっぽです」と同義じゃないか。彼女の脳味噌は海綿なんじゃないかって。僕の海綿体をぬくい血で一杯にして。女は子宮で考えるから脳味噌は要らないんだって。僕の生臭くて生暖かい血の詰まった海綿体が子宮までは届かない。