小説

津雲振り向くに、漆黒の闇が広がり、月明かりと近代のドーナツ化現象によるマンションの街灯中途半端に明るく照らしていた。そこには狐も浮浪者もジェイソンもいなかった。塗り込めた闇が、闇を、塗り込める。津雲はウツムキナガラ、き、気持ち悪いと小声で…

10 月の多摩川の土手

つまり、世間一般俗に言う狂い咲きひきこもりニートを地で行く人間だった。パソコンに向かい合い、意味もなくありとあらゆるニュースサイトを巡回し、匿名掲示板に入り浸る。趣味は深夜の散歩、子供の頃から熱心なカープファンで赤い野球帽を深く被り、多摩…

津雲一のあらまし

津雲は27歳、無職。大学卒業後大手家電メーカーに就職するも「肌に合わない」と言って一ヶ月で退職。その後イラストレーター、ミュージシャン、小説家などを目指すも三日で挫折。部屋には原稿を丸めた紙屑、こけし、中学の美術で作ったブロンズ像、チョロQ、…

思い付きで書く

津雲一(つくも はじめ)は参っていた。それと言うのも最近何者かにつけられているのだ。津雲はその何者か気配を感じ取ることはできた。だがとうとう今日まで肉眼での確認はできていない。薄気味の悪い、首筋がそわそわするような気配。津雲は落ち着かない日々…

http://briefcase.yahoo.co.jp/lon2farm 小説→へんじがないただのしかばねのようだ 小説とは呼べねぇな。800文字でこんなに疲れるのかね。たまらんね。30ページの短編作るのにどれだけのエネルギーが要るんだよ。

思い付きで書きすぎ

へんじがないただのしかばねのようだ 「何言ってんのお前。」 渡辺が言う。しまったこいつはFF派らしい。俺は近年このようなジェネレーションギャップを抱いて生きる14歳。そこにいるのは渡辺。渡辺と俺は中学で知り合って唯一無二の親友。趣味は生け花とお…

豚の飯

幾等かの部員達とカウンターの椅子へオセロのように並ぶ、座る。白白白。店員は我々から明朝印刷の紙切れの半分を奪い取り「くいっくめにゅーはいりまーす」と奇怪な叫びをキッチンへ。あたふたしながら店員は油膜のついていそうな水の入ったコップを寄越す…

豚の飯

むせぶような匂いのする、白濁した濃い空気。冷えきった体をねっとりと包み込む。昼休み。飯を食いに外に出たのだった。フラフラとした足取り、銀杏並木を下り駅の反対へ。 「何食おうか」沈黙「松屋で良くね?」「だねー」 太陽光線が半袖の腕に、若干の反…